■貴州 長角苗族へ
その五







8日目 六枝から貴陽へ




朝食後、出発を待っていますと 旅游局の局長の高明さん(女性)が見えました。貴州で少数民族に会う為にはやはりこういった公的な機関のごやっかいにならないと行けないかもしれません。


高明さん




マイクロバスは曇りがちの中を安順に向かいます。途中から貴黄公路に入るのとばかり思っていたのですが、その1本東南の竜宮へ行く道に入っていきます。そしてそのまま安順まで向かいます。安順の手前10Kmの祭官屯という場所で地劇を見る予定という事でその場所に寄って予め地劇のお願いしてから安順に向かいました。安順では2,3度目の貴州旅行で行ったろうけつ染の売店とその工場見学です。初めての工場見学でしたが残念ながら停電で蝋を塗っている所は見えませんでしたが初めて、生地にどうやって蝋を塗るのかがわかりました。色の数だけ、蝋を塗り、それを取り除くという行程があるようです。
売店では雲南に較べてずっと高い価格でしたので購入せず。


安順 ろうけつ染め





ろうけつ染めのロウ




昼食は安順の3つ星ホテル 燕安大酒店にて、その後 祭官屯に戻り地劇の見学です。この日は丁度祭官屯の市の日で近隣から多くのお客さんも集まって人混みの中での見学でした。ここの人達は老漢族と呼ばれ 昔南京などから戦争の為に貴州へやってきてそのまま居着いた人々の子孫で今でも南京の方言に近い言葉が話されているようです。女性の衣服も鮮やかなブルーを基調にしたもので農村の漢族と似たような雰囲気を持っていました。


祭官屯 老漢族




地劇は地方の古典劇が路上で行われているようなもので三国志の一部が多いという事でした。京劇を道端でやっているような感じです。20分ほど鑑賞しましたが多数の人で賑わった場所でしたので良く見られない内に終了。その後 地劇の博物館へ。


地劇





地劇





地劇





地劇





博物館 面具





祭官屯





出会った苗族




2時間ほど貴黄公路を貴陽に向けて進み5時過ぎに貴陽へ、毎日予定どうりに進むとなんだか物足りませんがとても快適です。ホリディインに宿泊、快適です。


ホリディイン





同 客室




夕食は市内の甲秀楼の近くにある甲秀園食府です。ここは2度目の時の昼食時に来た場所です。中では大音量で民歌が歌われ、私は耳にテッシュを詰めていました。添乗員が音量を下げるように交渉してくれたのですがなかなか・・・・・

ホリディインの売店に貴州の地図があり購入、いままでのものより幾分良くなっていましたが、NHKで放送された「森の民トン族」で紹介された黎平近くのトンチン村は載っていませんでした。(1/75万)やはり まだ他の省に較べ良い地図がありませんでした。





9日目 貴陽から上海へ






朝のCCTV1




9時半の飛行機で貴陽から上海へ。貴陽の空港の位置は市街の東南10kmの場所にある事が判明、今回購入した貴陽、貴州の地図には貴陽空港の位置が載っていました。段々と載るようになったようです。定刻に上海に到着。


雨の貴陽空港





同 搭乗待合い室




3つ星ホテルで昼食後、上海博物館へ、全員に案内装置が配られ2時間の自由時間。
上海博物館は今回も撮影可、しかもフラッシュもOKでした。今回は前回撮影しきれなかった2,3,4階の展示物を中心に撮影してきました。ビデオの撮影もビデオカメラが変わってより高画質に撮影が出来ました。


上海博物館 青銅器





苗族イ革家





巨大な金貨
金元宝
明−清




その後 国際飯店へチェックイン、夕食まで近所の新世界でショッピングです。年配の女性は自分でショッピングが不可能のようで添乗員が付き添っておりました。キャラバン側のなかなかのサービスでした。私は隣の第一百貨店へ行き、今回も中国製の一眼レフを物色し、以前 広西チワン族自治区の柳州で購入したシーガルのDF-300Xとほとんど同じDF-300Sに標準の50mmレンズを付けて購入しました。価格も1500元から1100元に下がっていました。今回も初期不良で壊れている可能性もありテストをして購入しました。やはり購入後フィルムを入れて実際に撮影してみますとフィルムの巻き上げが行われていず もう一度、第一百貨店に駆けつけ別の製品と取り替えてもらいました。しかし2台目もセルフタイマーが動作せずで結局3台目でOKとなりました。どうもシーガルは製品の出荷基準が甘いのではないかと思います。付属品として専用ストロボ(専用なのに手動です)と、レンズのフイルターを購入してホテルに戻ってきました。フイルターはゴミがついたのでこすったところコーティングがすぐに剥がれてしまいました。
昆明で購入した鳳凰−フェニックスの一眼レフは全くトラブルはありません。
しかし鳳凰には自動露出の製品が無く、全手動の製品のみです。シーガルは全手動と自動露出の製品があります。どちらのメーカーも全手動ですと標準レンズをつけて600-800元程度からあるようです。これをご覧になった方で中国の一眼レフを旅行中に購入される方はいないと思いますが 壊れている可能性大という事でお勧め出来ません。

キャラバントラベルは旅行の最終日は「特別料理」という事のようで この日の夕食は国際飯店の上の階で人民広場の夜景を見ながらの食事でした。出てくる料理はどれも私には不釣り合いな料理ばかりで旅の疲れもどこかに行きそうな美味しさでした。


夕食 菜単





夕食 頂好









10日目 上海から帰国







国際飯店




この日は朝から天気は良いのですが風があって寒く、ホテルの周りを30分ほどうろうろして朝食、11時半の飛行機で帰国です。


第一百貨店前





第一百貨店前の歩道橋
から国際飯店方面



上海の飛行場で航空時刻表を探したのですが見つかりません。この時の便はボーディングブリッジではなく一端バスに載ってB777に乗り込みました。機内は2/3ほどの乗客でエコノミーでも座席の面積が広く快適に帰国出来ました。成田空港ではキチンと解散式も行われ、スーツケース宅配希望者の荷物を添乗員が一人で預かって発送していました。

このツアーでは六枝の歪櫛苗族の事が忘れられません。火車站に近いので一人で行ける場所です。昆明と貴陽からそれぞれ1日3便列車があり、特快も停まります。




==今回の旅行の特徴は==

1,少数民族の村の訪問で村を挙げての歓迎があり、パック旅行の良さを味わえた。
   (前もっての日本側からの現地の実状を調べた上での手配がある)

2,スーツケースを可能な限り運んでくれた。

3,貴州省の旅行であるのにも関わらず 満足出来る味と量の食事が出た

4,添乗員の細かい気遣い、サービスが感じられた
   参加者が少なかったせいかバスの座席も余裕があった
   窓がいつも綺麗に掃除されていて快適に撮影が出来た。
   参加者の質問、希望もその時に応えられなくても後で対応してくれた。

   上記は中国側の配慮ではなくて日本側の対応です。
   逆に言うといかに中国側の旅行社の人間が働かないか・・・

5,ホテルのグレートが高く 快適な宿泊が出来た。



個人的には中国の専門旅行社のパックツアーだけが、少数民族訪問の旅行をきちんと催行出来ると思います。専門でない旅行社はただ行くだけになるのではないかと思いますし、北京、上海、西安しか知らない派遣の添乗員を使う事は考えられない事です。
帰国時にGPSで1/50万の地図に行った場所をプロットしたものに興味を示し、書き移しを求められたキャラバントラベルの添乗員の質の高さは私にとって初めての経験です。中国旅行では どの道を通ってどの場所に行ったかに興味を示さない添乗員ばかりでしたので驚きです。今まで参加した中国のパック旅行の質とは異なる素晴らしい旅行でした。キャラバントラベルは安心してお勧め出来る会社だと思います。


今回の使用した映像媒体はインスタント写真80枚、銀塩写真24本、DVテープ14本。





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