■貴州 長角苗族へ
その一







1日目 成田から上海へ




今回は、中国国際航空で上海へ向かいます。成田には私を含めて6人の参加者と添乗員のRさんが集合です。集合の挨拶後、飛行機へ向かいます。飛行機は第2ターミナルの最遠の場所にあり、逆に2期工事が完成?すれば最近の場所になります。JASの広州線の時のバスよりかえって不便な距離のような気がします。機内は満席で時刻どうり上海虹橋空港に到着です。
空港には名古屋から参加の女性が待っていてこれで参加者7人が集まりました。キャラバントラベルの参加者はやはり年配の方が多く 日程も余裕が多く取られていて成田から広西チワン族自治区の南寧まで1日で行けるのですが 上海で1泊し2日間という日程になっています。ホテルの費用も日程も掛からないのですが 仕方ありません。

上海のガイドは上海CITSの張さんという女性でした。早速 夕食の3つ星ホテルの海港賓館というホテルでした。食後は相変わらずお土産物の即売会に変わりました。上海らしい味の夕食後 宿泊するホテルへ。ホテルは人民広場北側の国際飯店です。さすがにキャラバントラベルで使うホテルは質が違うようで問題点を全く感じさせないホテルでした。4つ星とは思えない質でした。場所は、特等地で新世界、第一百貨店の西側数百メートルの場所で私には身分不相応に感じられましたがショッピングには最適でした。

ホテルで$500のT/Cの両替です。$100=826RMBぐらいだったようです。
気が付いた時は既に10時過ぎでしたので就寝






2日目 上海から南寧へ




ホテルの朝食が8時ですのでそれまで一人でホテルから人民広場の一帯を一周してみました。新世界の交差点から南へ向かい、上海博物館へ行きますと博物館の前庭で多くの人が体操、太極拳、ダンスをしています。そこから西へ向けて歩いて大劇場の建物の所まで行き小さな公園では年配の方が運動をしていました。そこから北へ、人民公園の中に入り(この時間無料のようです)10分ほどうろうろしてからホテルへ戻りました。約1時間、散歩には丁度良い時間です。宿泊しているホテルのロケーションが良いと快適です。



新世界内部





上海博物館前




朝食後、自由時間が11時20分までという事で貴州省の地図を探しに出かけました。上海図書城と隣接している外文書店まで歩いていったのですがどちらも書籍の在庫数が想像していたほど無く、貴州省の地図は無く仕方なくいつもの豫園の隣の旅游書店へタクシーで向かう事にしました。(注)

20分ほどで到着しましたがここも前回来た時よりも更に地図の在庫が減っていて各省の地図冊も減っていました。仕方がありませんので地図冊ではなく、1枚で出来ている貴州省の地図を6枚購入しました。全省が1/70万の縮尺でそれでもかなり使えました。急いでタクシーでホテルへ向かったのですが上海の渋滞に捕まってしまってホテル到着が11時20分ぴったりで部屋に荷物を取りにいったりで参加者の皆さんに迷惑を掛けてしまいました。

広西チワン族自治区の南寧への飛行機はPM12:50発の四川航空の3U576で予定どうり離陸、途中眼下にはカルスト地形の鋸状の小さな山が連なっているのが見え いよいよ と期待に胸が膨らみます。午後4時頃、南寧の空港に到着、ここは飛行機から降りると飛行機に乗るお客さんの待合い室の中を通って出口に向かうという変なシステムでした。まだ出来たばかりの新しい空港ビルなんですが・・・・・



南寧空港




キャラバントラベルはスーツケースの移動を添乗員が可能ならしていくれるようで今までの格安パックツアーに較べて大変楽でした。でもこのツアーに参加している方はそれが当たり前だと思っているようで、経済的に恵まれた参加者が多いようでした。
ターミナルビルから出ようとすると そこには1度目の貴州省の旅でお世話になった貴陽CITSの陶健さんがいらしてました。これでお会いするのは3回目です。今回も彼女が通しのガイドだそうです。そして南寧のガイドも広西CITSの蒋さんでこの人も3回目です。


左 キャラバントラベルRさん
中 貴陽CITS 陶健さん
右 広西CITS 蒋さん




マイクロバスは窓には色のついたフィルターが貼ってあるものでビデオの撮影には困りましたが貴州省の興義から貴陽まで乗るマイクロバスには貼っていないという説明があり、私と写真撮影を目的として参加された方が拍手していました。中国で体験する多くのケースでは相手に対する思いやりの気持ちを感じる事は少ないのでこういった小さな配慮はとても嬉しいものです。

マイクロバスは温暖な気温の中をこれで三度目になる蒋さんのどこかで聞いたような南寧の説明を乗せて、南寧の市街へ向かいます。この日の予定では伊嶺岩の観光の予定でしたが時間がやはり不足のようで市内の広西壮族自治区博物館へ、ここは前2回とも建物内の工事の為に裏の少数民族の建物の見学だけでしたが今回はなんとか建物内の見学が出来 少数民族の衣服を多く見る事が出来ました。出来れば2,3時間は見ていたかった(撮影不可)



広西壮族自治区博物館




夕刻 南寧で一番のホテル 名園新都酒店へ到着です。5ツ星です。ここは1,2度目で宿泊した名園飯店の隣のホテルでリンタクで戻る時に間違ってこちらへ連れて来られたホテルです。とても良いホテルでした。


名園新都酒店 5つ星




夕食は 前2回の時にも訪れたレストランでチワン族の民族料理は今回も美味しくいただきました。ホテルに戻り、ホテル前の通りでいつもの蜂蜜アンプルを大量に購入しました。後日、添乗員に頼んで参加者に配ってもらいました。


(注)上海図書城ですが先日2000/8/2の朝日新聞に中国の「中国の超級図書城」について書かれていましたが、それによると上海図書城は10,000平米の面積があると書かれていたのですが私が行った時はまだ時間が早かったせいか開いていませんでした。日本一の本屋の面積よりも中国一の本屋の方が面積は広いとも書かれていました。
しかし本屋が大きい事と良い地図が有るという事がイコールではないのが中国ですから・・





3日目 南寧観光から興義へ






ホテルで朝食後、伊嶺岩へ、この鍾乳洞も3度目ですので今回は入口まで行き、中には入らず近所でうろうろしていました。南寧までの大きな道路まで戻って見ると伊嶺岩の入口の反対側には伊嶺岩の周囲を見渡す木造の展望台が出来ていて、ここで30分ほどのんびりとしていました。この展望台は南寧緑都園林建設有限公司伊嶺岩基地の中にあり自由に中の展望台に入れるようになっていました。周囲には田園とカルスト地形、このお決まりのパターンが貴州、広西チワン族自治区、ベトナムと延々と続いているのです。



伊嶺岩入口
参観する小学生





南寧緑都園林建設有限公司伊嶺岩基地




伊嶺岩の入口まで戻って見ると、雲南の瑞麗のテーマソング「有一個美麗的地方」の曲が流れています。この曲が聞こえて来ると私は足がいつのまにかそちらに向かってしまいます。伊嶺岩の入口近くに小さなコンクリートで固められた舞台と座席があり、そこで女性が10人ほどこの曲に合わせて踊りの練習をしていました。座席には監督とおぼしき男性が指導をしています。あと見ているのはこの伊嶺岩にいる野猿だけ、私もその中に加わり見ていました。


「有一個美麗的地方」



踊っている女性達はどう見てもタイ族の女性ではありません。練習の合間に聞いてみましたら、やはり壮族の女性でこれはタイ族舞との事、それでも私には魅力的でした。



見学者




南寧市街に戻り、南湖の隣で昼食です。その後、前回と同じく市内の星湖市場へ行き、農産物の見学です。私は胡桃を1斤(18元)購入。黒米もあったのですが私以外は興味を示す人がいず、なんだかがっかり・・・・



伊嶺岩の帰り





星湖市場 菜の花




その後 南寧火車駅へ、いよいよ初めて南昆鉄道に乗車です。501次で貴州省の興義へ向かいます。始発ですから余裕があり、ゆっくりと軟座の候車室からホームへ向かいます。既に入線している軟臥の車両に添乗員のRさんと南寧のガイドの蒋さんとでスーツケースを運び込んでもらいました。楽です


501次 楽です




男性4名、女性5名で10時間の列車の旅です。定刻出発 (T501直快13:44->23:22)



南寧站





南寧站近く





車掌の挨拶廻り




列車はそれほど混んでおらず、パック旅行の楽しさから列車内の探検をするのを忘れてしまいました。列車はカルスト地形の三角山を遠くに見ながら長閑な農村地帯を走り、しだいに線路は高度を上げていきます。段々と人家もまばらになり雲南の田舎に似た景色になってきました。南昆線はただただ真っ直ぐ北西の方角へ向かっていきます。


典型的なカルスト地形





車窓




軟臥の車内では車外の退屈な景色に飽きて私たちはオシャベリをしていました。午後7時過ぎ食堂車で夕食です。高くて不味い、中国火車の常ですがこの車両は昆明区の管轄だったせいか なかなかの味でした。その後 興義までは窓の外が全く見えず 寝台で仮眠でした。


餐庁車




定刻に興義の町に到着、ホームは強い赤いランプで照明されて並んで改札を抜け、駅前へ出ました。この駅前まだ何も無くガランとした空間でした。興義の站は興義の町から十キロメートル離れていて30分ほどの距離です。貴陽まで乗車するマイクロバスと、スーツケースを運ぶ荷物車が出迎えてくれました。私たちのマイクロバスは真っ暗な中を興義の町へ向かいます。興義では興義の旅行社の愛想の良い周さんが迎えてくれました。国際旅行社無し。
マイクロバスの運転手は除さん


興義站




ホテルは(舟皿)江賓館、2つ星で部屋も改装したばかりという事で思ったよりずっと快適でした。就寝午前2時






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