■三峡下り (2回目)

その三








6日目 奉節−白帝城 そして大昌鎮へ




奉節で白帝城の見学が出来なかった私たちはどうしても白帝城の見学がしたく、朝7時の快速艇で奉節まで行くことになりました、時間の節約の為に白帝城の見学は全て奉節の旅行会社に依頼する事になりました。220元/2人 ガイド嬢付き


長江の河川管理船
積まれているのは長江の標識




水中翼船




水中翼船 船内




8時に奉節に着き、軽自動車のワンボックスカーで奉節の町から白帝城まで移動です。TVではそれほど遠いと思っていなかったのですが10Km近くあり30分はかかります。梅渓という川を渡り、白帝城の下に到着です。ここには車以外に奉節の港から小船もあるそうで、10分程で着くそうですがお客さんが集まらないと出発しないとの事でした。
白帝城の下から白帝城までかなり階段があるのでリフトで登る事になり、反対側まで歩き背に三峡を見ながら白帝城まで上がりました。


奉節と梅渓




白帝城自体については残念ながら私自身あまり興味がありませんので申し訳ありませんが他の書籍などをご覧下さい。


白帝城 全景




白帝城から瞿塘峡




白帝城入口







暫く白帝城の階段の上の売店のオバサンさんと無駄話をして、奉節の港へ。10時半の快速艇で巫山へ。11時半巫山に到着、ここで大昌鎮へ向かう地元の定期船を探し12時の定期船に乗って再度、大寧河を登ります。舟は再度 竜門峡の下のチェックポイントに付き、やはり入域料金を支払う事になりました。残念・・・・・


巫山 地元の定期船
ここから大昌鎮へ




この舟には数人の大昌鎮に行く人と双龍鎮に行く数人の人が乗っていました。私たちが乗った舟の方が観光船より内装は簡単なのですがエンジンが強力で大きなエンジン音を立てながら、かなりの速度で双龍鎮に到着しました。
ここで乗った船が大昌鎮まで行くという話が実はこの双龍鎮までだという事がわかり 急いで近くの大昌鎮行きの舟に引っ越しです。本来15元−−− 結局 15元+10元となりました


大昌鎮への船内




小三峡も小小三峡の入口から上流は観光船では行きませんのでこの舟に乗るしかありません。この小三峡も3つに別れ、一番上は名前が、滴翠峡 他の2峡に較べて巾が狭くあまり陽が届かない鬱蒼とした感じがありました。しかし暫く進むと逆に背に丘陵を持つ農村風景となり、いよいよ大昌鎮です。


滴翠峡




滴翠峡




大昌鎮近く




舟は大昌鎮の2,3Km手前の八角邱に付き 舟で一緒だった青年と大昌鎮の町へ車で向かいます。がたがた道を進む事10分、水田の中の小径(巾2メートルぐらいの砂利道が大昌鎮への道)を通って大昌鎮に入りました。舟の時間は約2.5時間


八角(土丘)




大昌鎮はL字型に町並みが並び 東、西、南門があり、南門が大寧河に隣接していて簡単な港もあり、上流や下流に舟が出ています。私たちは西門からこの大昌鎮に入りました。

宿は小三峡公寓に泊まる事にしました。ここは20元/室 2階で白黒TVで水周りは全て1階まで降りなければなりません。ちょっと今まで中国で泊まった宿泊設備の中では最低の部類です。


最初の宿 小三峡公寓




小雨の中を大昌鎮の町をうろうろしていますとタオル工場に出くわし、中を見せてもらいました。工場の人がついていろいろと説明をしていただきましたがわかりません(笑い)なかなか大きな工場で初めて見るタオル工場と大昌鎮の関係はと考えてしまいました。お礼にチェキで撮影。


昼食




メインストリート




大昌鎮は2009年までは水没しないそうですが この小三峡公寓の一角にはこの水没の為の事務所があるそうでここの 責任者の方と公寓の前でお話し、いろいろと聞いてみました。ここで管理する水没する地域の人口は19000人、その為の補償費が2.3億元だそうです。 いろいろな人の利害がありますから大変な作業だと思います。


小三峡公寓の家族




この公寓で夕食、夕食後 美容室で洗髪してもらっていました。すると 突然 その美容室に公安がやってきて自分の身分証明書を見せるのでした。小三峡公寓は外国人宿泊不可との事で宿泊可の「迎賓旅館」に移れ! という事でした。三峡公寓の人も公安と言い合っています。ここは開放地域である事は虎の門の中国の観光局で調べてありますから それほど文句を言われるとは思いませんが、しかたありませんので荷物を持って 迎賓旅館に移りました。迎賓旅館ではきちんと外人宿泊の登録カードに記入しました。そういえば小三峡公寓では何も書かなかったのでした。こらちはエアコン付きの部屋が一つしか空いていず私だけ40元/室。エアコン無しのTさんは20元/室
こちらは 2階にも水道があり、シャワー有り。






7日目 大昌鎮




迎賓旅館の朝はやはり近所の鶏の鳴き声で始まりました。朝食は麺。
ここの働き手は店の老板と可愛い小姐の二人のようで小姐は良く働きます。何故ここが 外人向けのホテル?かと思っていましたら迎賓旅館の前の英語の看板には外人向けの暫定旅館の文字がありました。


迎賓旅館




迎賓旅館 厨房




小雨の中を迎賓旅館の老板と、NHKで紹介された 豆腐店の「温家大院」に向かいます。ここは南門の近くにあり大きな家の中で豆腐を作る道具がありましたが、豆腐自体は見る事が出来ませんでした。暫くお邪魔していましたが 参観料5元との事で観光場所である事が判明!


私設保育園




東門




大昌鎮の港からの通り




温家大院




温家大院 内部




南門−港




大昌鎮の港−南門




その後近くの 茶館で2時間ほど時間を潰していましたがなかなか雨が上がらず雨の中を大昌鎮を散策しました。一人で大昌鎮の通りを歩いているとビデオカメラを持っているせいかすぐ外国人と判るらしく、中国人がこちらを観察しているのがよくわかります。こんなにこちらが観察されるのは初めてです。こちらの人は民家の家の中を覗いても嫌がりませんし、ビデオカメラで勝手に撮影してもなんでもありません。その内にここへ座れと椅子が出てきます。暇ですのでその椅子に座って 暇そうにしている家族の様子を見ていました。チェキを出して子供を撮影すると喜んでくれてその内に人が集まってきますので、そこそこお邪魔して退散します。


茶館




茶館のおばあさん




西門




大寧河
ここから更に上流へ




昼も夜も この日の食事は迎賓旅館でとりました。暫定とはいえ ここですとそこそこの台所でなかなかの味でした。夕食が終わり8時頃 町に出て見るともう電気が消えかかっていています。


鍛治屋




メインストリート




夕食




東門に残る洪水の水位
左側の横線の位置
1998/7/1 20:30




この大昌鎮は時計が止まってしまったような町です。あと9年で水没してしまいますので 新しい建物も建つわけではありませんので 古い中国が当分残るでしょう。 ただここまで来るにはいろいろと嫌な思いをしていますので 来るのは大変です。迎賓旅館の老板の話では 以前日本人女性が2人、1週間ほど滞在したそうですのでやはり同じ魅力を感じたのでしょう。

もし明日、天気が良ければもう1泊する予定で寝てしまいました。







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