■麗江 瀘沽湖 新平(戛洒) 一回目






5日目 瀘沽湖−永寧







民族園入口(冠水)







この日は宿泊を摩梭山庄に移動します。摩梭山庄は落水から更に北へ数Kmの所にありまだ完成して1年ぐらいのようです。事務室、食堂、宿泊棟は1Kmほど離れていて、朝8時頃にここへ移動してチェックイン、その後食堂で朝食です。




摩梭山庄オフィス




摩梭山庄 宿泊棟




この日は女性のKさんが腰痛で摩梭山庄にいるという事で私とY氏だけの移動となりました。荷物を置いて、私とY氏、通しのTさん、摩梭人のYさん、運転手のOさんの5人で瀘沽湖から北側の永寧に向かいます。車は更に悪くなった道をゴトゴトと北へ向かいます。
竹地という湿地帯を抜け獅子山の西側を抜けて畑作と放牧が半々の地帯を進みます。瀘沽湖に来てからは稲作は見てません。標高から考えても不可能のようです。獅子山も西側からみると獅子が座っているように見え、瀘沽湖側からみると「なぜ獅子山なのか」という疑問が解けました。




竹地海(車中より)




放牧




永寧の集落はかなり田舎の小さな集落という感じで、埃と乞食が多い所でした。




永寧


ここにはチベットのゲルグ派の「扎美喇(口麻)寺」を見学、なんでもTさんの話ではここは元々別の宗教があったが他地域との力関係でチベット仏教を導入したのだという事でした。しかし説明してくれたT氏は漢族ですからそのまま鵜呑みには出来ません。やはり摩梭人の口から直接聞いてみたいとは思いますが・・・・・




扎美喇(口麻)寺






扎美喇(口麻)寺




扎美喇(口麻)寺 マニ車




このお寺 なかなかの格式で永寧の町並みに比べなかなかの出来でした。内部と僧は撮影禁止。でも一見の価値あり、永寧の通りに戻るとポラロイドカメラで地元の人の証明用写真を撮っている人がいました。4カットで10元、4つの写真が同時に撮れるタイプなので4つ別々のものも撮れます。ここで私とYさんが2カットづつ撮影。その後 自由市場へ。



永寧−ニンラン公共汽車


田舎の自由市場では雑多なものが沢山ならんでいます。自由市場もそろそろ食傷気味でしたがここの自由市場は何か新鮮なものを感じます。ここで摩梭人のYさんが木製の器を購入してお土産に渡してくれました。ツァンパ等を入れるらしいのですが綺麗でないので食品はちょっと入れる勇気がありません。ここは外国人が珍しいのかかなり目立っていました。




永寧自由市場(彝族




昼食はここの「金官餐庁」、田舎の食堂ほど美味しいのはいつもの事です。この旅はいつも私とガイドのYさん、Y氏の3人でビールを飲んでいました。その他二人は飲まないのでした。



金官餐庁


今度の旅の目的の一つに摩梭人の家庭を訪問する(テッセッセ可能なかわいい女性のいる家)という事を要望していたので摩梭人のYさんの父親が懇意にしているという この食堂の裏を入った家に案内してもらいました。ガイドのYさんがお土産を購入していました。摩梭人の家を訪問する場合は何か、お土産を持参するのが普通だそうで、この費用もツアー料金に含まれています。お邪魔した家庭では丁度家族の方がいて娘さんとガイドのYさんが摩梭人の民族衣装を着てくれました。そして彼女は自分の花楼(ニージャンチー)に案内してくれ、Y氏が写真を私がビデオ撮影をかなりしてしまいました。そして「2人の男性が一緒に来てしまったらどうやって区別つけるのか?」などと今考えると?の質問などもしてしまいました。しかし摩梭人の女性が漢族風の洋服を着ている時と、摩梭人の民族衣装を着ている時の美しさの差は大変なものがありとても同じ人とは思えません。摩梭人の女性の民族衣装以外の衣服はその摩梭人の凛々しさを失わせてしまいます。




摩梭人 民居訪問







同 台所




同 五徳






同 経堂




同(左は楊さん






花楼(ニージャンチー)


1時間ほどお邪魔してから永寧に2軒しかないというチベット族のお宅を訪問しました。この家は2軒しかないのでなかなか探せず苦労しましたがお邪魔した家では歓迎してくれました。ここでも民族衣装をお母さんと娘さんが着てくれ、2階のチベット仏教の祭壇を見学しました。チベット族の衣装は青色が使われている事と布地が光り物である点が特徴だと思います。こういったお宅訪問はやはり摩梭人のYさんが全て交渉してくれるのて突然お邪魔しても歓迎してくれました。その後の普米族のお宅の訪問も助かりました。




永寧 蔵族民居訪問














永寧を後にして車は瀘沽湖へ向かいます。木材集積所の近くで小川がありこの小川に車の前輪を入れて車の掃除です。私は裸足で小川を歩いていました。その後獅子山の麓まできますと摩梭人のお母さんと女の子が山羊の放牧をしていて、景色とぴったりの風情でそこで全員で記念撮影、Yさんにも1曲唄っていただきました。忘れられない1シーンでした。




永寧よりの獅子山




竹地からの獅子山









車が瀘沽湖−永寧の道路と里格島とのT字路に差し掛かると10人程度の人が松茸を持って集まっていました。この辺りも松林が多く中甸ほどではないようですが産地のようです。瀘沽湖で松茸も良いと思い、500グラムほど直接購入してもらいました。夕食時に摩梭山庄の食堂で焼いて食べる事になり食堂の外に炭を用意してもらい食堂の小娘に細かい指示をしてやっとの事で食べる事が出来ました。やはり中国人のほとんどは一口食べただけで遠慮していました。が通しガイドのTさんは自分で日本人向けに松茸ツアーを計画しているとかで写真を撮っていました。好吃!




里格島近くで 松茸






摩梭山庄にて 松茸


しかしやはり500グラムではあっというまに食べ終わり、その後は普通の食事でした。ここでこの山庄の総経理と一緒になりいろいろとお話をききましたが、この方は山男で日本の梅里雪山の登頂事故について関係していたようです。この摩梭山庄は夜、食堂の前の広場で落水と同じように摩梭の踊りと唄があるようですが生憎雨が降ってきましたので、隣のホールで行われました。
しかし この時食事中に停電になり、ホールも真っ暗で、この後丸1日間電気は来ませんでしたのでビデオ撮影に大きな困難となりました。そしてビデオライトがやはりここでも結局、照明となってしまいました。ろうそく2本の配給を受け就寝。




摩梭山庄 停電






6日目 瀘沽湖周遊




今日は瀘沽湖を小舟で周遊です。バッテリーは持つでしょうか?今日はKさんの腰も良くなったようで一緒です。しかも、寧ランで購入したイ族の民族衣装を着ています。写真やビデオに写ってしまいます。車は落水の3階建ての「お祭り」をした寧ラン県糧食局招待所の駐車場に入れ 瀘沽湖の小舟乗り場に歩いて移動しました。ここで一昨日の「お祭り」の時に出会った、曹さんに舟で一緒に回ってくれるように頼みました。18才ではにかむ姿はとてもかわいいものでした。またこの子も含めてこちらの女性は乗馬がとても上手く彼女も馬でやってきていました。




瀘沽湖周辺の交通手段?






曹さん


舟は日本人3人漢族1人摩梭人4人(女性2人と舟を漕ぐ男性2人)でまず蛇島と呼ばれる謝娃峨島へ向かいます。この小舟を漕ぐ男性がなかなかの好男子でガイドのYさんとベストカップルのように見えます。がよく聞いてみるとこの男性 昨夜テッセッセにいったのですが不成功だったそうで、そういえば残念と顔に出ていました。40分ほど落水の集落を見ながら前、後ろの男性が魯を漕いでいます。




船着き場






曹さん




船上にて









瀘沽湖湖畔でついてきてもらった曹さんは緊張しているようでなかなか笑顔を見せません。そのうちに蛇島に到着し Kさん以外で島の頂上へ上がっていきました。ここにも文革前は建築物もあったそうてすが今は小さな仏塔があるだけ、しかも人道もほとんど草に覆い隠されて草をかき分けて進みました。頂上も草が覆い茂り周りの景色もほとんど見えません。




蛇島にて






湖上より落水


島をなんとか一周して小舟まで戻り、更に次の里務比島へ向かいます。この島は瀘沽湖の中に突き出す吐布半島の先端にある島で里務比寺があります。
ここでは寺の僧侶が数人いてお副業?で土産物を売っていました。やはり寺の内部は撮影禁止、ビール瓶もあったりして???でした。境内に犬と猫が仲良く寄り添って寝ていました。摩梭人は犬を食べないそうで、大事にする民族のようです。




里務比島






里務比島から落水




里務比寺






マニ車




境内にて






犬と猫


その後 落水に戻り小舟のツアーは終了、大体3時間ぐらいでした。ここで曹さんと別れ、降ってきた雨の中を落水のメインストリートに出て昼食の場所を探しました。2軒目でやっとokが出ましたがなかなか用意が出来ず1時間以上かかってしまいました。
その後 糧食局の前を更に永寧よりに向かい普米族の民家に向かいます。普米族は外見上 摩梭人と極めて似ていて服そうも色が異なるぐらいでデザインはほとんど一緒、家の作りも全くといっていいほど似ています。ただ家長が座るいろりの左側の位置に摩梭人では女性のズドダブが座り、普米族は男性が座るようです。摩梭人は納西族の支族という事になっていますが実際に普米族のお宅を訪問すると普米族の支族である可能性の方が高いように思います。




上落水 普米族民居訪問






同 台所


摩梭人のガイドのYさんは普米族の言葉も出来るという事でやはりお土産を持って民家に案内してくれました。豚のブチャはありませんでしたが内部は摩梭人の家とほとんど一緒です。私は日本から持っていったお土産の小物をいろいろといろりの隣にある仏壇におき、ビデオ撮影をしていますと、家人がヒマワリの種、ツァンパの粉、林檎などを出してくれます。ツァンパの粉を直接 口に入れてみましたがなんたが懐かしい麦こがしの感触でした。しかし美味しくはありませんでした。




同 琵琶豚






同 ズドダブ(家長)


30分ほどお邪魔してから摩梭山庄へ戻り、夕食。この時やっと電気が復旧し、部屋に帰ってからほとんど寝ずに充電しています。この摩梭山庄の場所ですが瀘沽湖の北よりの場所で隣が郵電局の瀘沽湖分所でした。1日中停電でしたがここだけは自家発電で明かりもついていました。どうしても復旧しないなら拝み倒して充電させてもらおうかとも思いましたが無事復旧しました。この分所ですが携帯電話の基地局でもあるらしく、この辺境まで携帯電話が使えるのはなんともピンときません。聞くところ中国では有線の通常電話の普及は遅いが無線を使った携帯電話の普及は相当奥地まで進んでいるそうです。世界一のポケットベルの数も合わせて今後も便利になるでしょう。





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