■長江 三峡 その4





●6日目 巫峡 巫山 小三峡 瞿塘峡





朝5時頃 目が覚めましたので船の先端にある乗客用の甲板に行きましたら既に早起きの方が見えていました。2台のサーチライトで両岸を照らしながらゆっくりと巫峡に入っていきます。この巫峡は三峡の中では一番距離は短いのですが神女峰をはじめとする三峡の中では有数の山々の景観が続きます。



巫峡の朝





神女峰




巫峡からは景色も険しくなり、両岸に民家も見えず、見える建物は船舶に対する信号所の建物だけとなります。又 両岸には事故で打ち上げられた船舶が見えます。川の流れもかなり急になり小さな波も見えます。



神女峰近くの信号所





いつも目立つ「平湖2000」という観光船





舟 陸に上がる




朝食が始まりましたが三峡号の外の景色が見られないのが残念なので食堂のすぐ外側の船縁に三脚とビデオカメラを設置して食事中も船尾の方向の撮影を続けました。
朝食が終わる頃 太陽が 巫峡の山々の間から登り、三峡号は巫山の港に向かっていました。8時頃に巫山の港に入港、鉄の箱を浮かべて連結しただけなのですがそこに着岸し、前日、小船に乗るので全員救命胴衣を着用して下船する事という指示で、大きな救命胴衣を身につけて下船しました。



巫山





浮き桟橋に停泊する三峡号




巫山の長江河岸の道路まで、200mほどの浮き桟橋を歩くと2台の中国製マイクロバスが待っていて三峡号の乗客は小三峡観光の小船が待つ 船着き場まで20分ほどマイクロバスに揺られて行きました。そのマイクロバスのオンボロさはなかなかのものでした。



巫山の街を行くオンボロマイクロバス





小三峡の遊覧船乗り場




小三峡は巫山で長江と合流する支流、大寧河の景観を名称で、さらにその支流で動力船が入れない小小三峡もあります。小三峡は「三峡にあらずして三峡に勝る景観」という事で有名です。私たちは40人乗りの小さな動力船に乗り換えて小三峡遊覧に出かけました。



小三峡遊覧船





大寧河−小三峡




小三峡は川幅 20から30メートル、狭い所は10メートルもないでしょう。両岸には切り立った断崖があったりのどかな農村風景がありました。大寧河の水は青緑色で日本の川の色とかわりません。長江の川の色はほとんど茶色でこの小三峡の川を見るとほっとします。
多分 多くの日本人は小さくまとまった小三峡の美しさの方が長江の景色よりも好むのではないでしょうか? 残念ながら時間の関係で小三峡の半分ほどで引き返してきてしまいました。もう一度来て上流を見たいと思ってもこの小三峡はほとんど三峡ダムによって 水没してしまうそうで残念です



遊覧船の渋滞





遊歩道?からの小三峡





河原の少年





大寧河河岸の畑





大寧河 洗濯





遊覧船





遊覧船




河原で大寧河の石を拾って下って巫山に戻ります。下りはスピードが速く、小船の先頭についている「舵」が折れてしまいました。
素晴らしい小三峡の景観ですが 景観が素晴らしいほど どうも貧しい地域のようで、帰国後ニュースステーションでこの地域の実状をやっていましたが「バスが通ってもバス代」が払えない地域という事でした。



石を拾ってUターン





遊覧船内





旗振り





小三峡 竜門峡




再度 オンボロマイクロバスで三峡号に戻り昼食、三峡の最後、瞿塘峡に入っていきます。この瞿塘峡は三峡の中でも一番距離が短く、8Kmです
瞿塘峡の両岸は赤色の断崖が多く、巫峡に較べてそれほど険しい感じがありません。



乗船





瞿塘峡





瞿塘峡最西端





同 信号所




瞿塘峡を抜けると白帝城のある奉節です。白帝城は長江右岸の小高い山の山頂にあるようですがこの時はどこが白帝城かはわかりませんでした。
帰国後、NHKの生中継でやっと場所がわかりました。残念ながら白帝城には寄らない観光船でした。三峡の停泊観光地は観光船によって既に決まっており、観光地を選択すると自動的に観光船を選択するという事になるようです。



白帝城(丘の上)





奉節




奉節から上流は四川盆地に入ったせいか多少 起伏がある程度の地形でした。川面に夕日が沈むのを見た後、夕食、雲陽の近くの張飛廟の脇を通って次の日の目的地 豊都に夜間航行のようです。



河岸の民家





三峡号のエンジンルーム





夕日





張飛廟






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