■済南 曲阜 洛陽 三門峡 西安
その4






●5日目 洛陽 から 三門峡へ





洛陽近郊




列車は 午前4時過ぎに洛陽の駅に着く、早いのでホテルに向かい仮眠する、やはり軟臥よりは寝心地が良く安眠出来ました。ホテルで朝食後、市街南方の関林に向かう。ここは三国志の英雄関羽を祭った廟で通常 関亭廟と呼ばれ中国国内にも多数あり、横浜にもありました。関林の一番奥に 関羽の首塚があるのですが 登ってしまいました。



洛陽駅前





関林正面





関林 関羽像





関羽の墓




更に南方の竜門石窟へ。伊河のほとりにある多数の石像群でその数は10万余という事でした。たしかに元は素晴らしかったのでしょうが現在は歴代皇帝の仏教否定と文化大革命の嵐でその大部分の仏像が被害を受けており、首から上の無いもの、手首の無いもの、被害を受けてないものの方がはるかに少ないようです。文化大革命の観光産業に対する
損害は全中国では天文学的な損害となっている事でしょう。観光用のパンフレットや放送ではたくみにそういった仏像は避けているようですが自分の足で歩いて眺めてみるとその損害の多さを実感します。



龍門石窟入口





龍門石窟 賓陽中洞正壁




被害を受ける前の素晴らしさを想像しながらパック旅行の常でサッサとグループは歩いていってしまいます。周れば良いという事で1時間ちょっとの時間でした。残念です。せめて半日は眺めていたいものです。そういった余裕を味わう為のコース設定をすると日程的に散漫と取れる パンフレットになってしまい、旅行会社の宣伝としては魅力の無いものとなってしまいお客さんが集まらないという事でした。お客にも責任があるわけです。
やはり個人で来るしかないようです。







403窟





万仏洞 正壁





万仏洞 南壁












一つ一つの石仏も素晴らしいのですが伊河の対岸から見た、竜門石窟群全体の姿や仏像の前で体を180度反対側に回して見た、伊河の景観も素晴らしいものでした。



龍門石窟から見た伊河





泰先寺全景






龍門石窟全景 伊河の対岸より


市内で昼食、お決まりのお土産物屋に行き、唐三彩を見る、同行のお客さんはかなり買われていますが、私は数分で、その指定お土産屋から出て他の商店に行ってしまいました。今回もその指定のお土産屋の裏では同じ物が 半額以下で売られていました。日本人の人の良さというのは呆れるばかりです。(中国旅行では熟年者ばかりですので元気が無いのでしょう)。唐三彩の通常の商品の安い事にはびっくりしました。大体十から数十元という程度です。



洛陽 唐三彩 工場前





三門峡近郊




三門峡市に向かいます。マイクロバスは緑の多い丘陵地帯をアップダウンしながら真西の三門峡市を目指していきます。すると段々と緑が少なくなり、丘の斜面も茶色の地肌が見えてきます。約3時間で三門峡市です。
ところどころには 巨大な石炭による火力発電所がありびっくりさせられます。今までの中国では 田舎で一番大きな建物と言えば 大概 煙草工場だったのですが 1996年5月15日から公の場での喫煙が禁止となり多少喫煙が減るかもしれません。車窓から見える巨大な発電所の割には 送電線の碍子の長さも短い事や送電線の太さもそれほどではなく、発電量は疑問です。



カク国車馬坑博物館




三門峡市で カク国国王の車馬坑の見学です。先日の東京12チャンネルでこの発掘中の車馬坑を世界で初めて放映していましたのでひよっとしたらという期待があったのですが 最初に 車馬坑3ケ所の中の以前から公開されている場所に連れて行かれたのでがっかりしたのですが、そこを見学後、現地の旅行社が特別に申請して、その放送された、発掘中の車馬坑を見学する事が出来ました。
三門峡市市街と黄河の間にある発掘現場は既に建物で覆われていて、発掘担当者が作業をしていました。
テレビで公開された時よりも発掘面積も2倍ほどになり、馬の骨、戦車の石化した車輪などが発掘中でした。
撮影は写真1枚60元という事で私だけ 作業しているオバサンに支払い撮ってきました。どうもかなり高かったせいか 同行した中国側のガイト氏が「いいからビデオも撮ってしまいなさい」という事でデジタルビデオでも撮ってしまいました。



西周カク国国君墓地 正面





墓地 内部




夕食後 他のお客さんと共に三門峡市の夜の町を探検しに出かけました。
今回は日中のガイドも黙っています。多分 あまり規制すると逆に問題になると思ったのでしょう。昼の通りとは違って多数の市民が出てかなりの賑わいです。物価も安く、それほど物騒でもなく田舎の小都市は夜の散歩には適しています。
何度も中国の地方都市に出かけると夜の屋台、夜店の雰囲気がどこでも同じように見えてきて、この頃は食傷気味になってきました。そこで飲食もしたいとは思うのですがお腹の心配もありなかなか 夜店には寄れません。



三門峡市 夜店 葡萄売り






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